この記事では、インデックス投資についての名著『敗者のゲーム』について、その題名の意味をお伝えします。
この記事を読むだけで、「インデックス投資=敗者?」という誤解を解いて、投資に関する正しい理解を得ることができるようになります。
『敗者のゲーム』とは、インデックス投資が敗者ということではない。
この本はインデックス投資について1985年に出版された名著です。
ただし題名だけ見ると、勘違いしやすいです。
この題名は逆説的というか、ユーモラスというか、或る意味、インデックス投資の本質を突いたネーミングで、私は大好きです。
著者は、テニスの試合を例に出しています。
皆さん、テニスってやったことありますか?
私は、中学、高校と6年間テニス部でした!
やったことある人は分かると思いますが、テニスって、初心者同士で試合をやると、全然ラリーが続かないんですよね。
そもそもサーブからして入らずダブルフォルトばっかり・・・
ラリーが1往復したかと思いきや、どちらかがすぐネットに掛ける・・・
そんな感じです。
そして、部活として2~3年やった人同士でも、大して変わりません笑
試合でポイントを取るのは、相手のミスによるものがほとんど。
逆に、スーパーショットやサービスエースでポイントを勝ち取ることってあまりない。
つまり、「ミスにより、ポイントを失っていく」のが、初心者のテニスゲームなのです。
『敗者のゲーム』の著者、エリスさんは、「インデックス投資・初心者あるある」を、この「初心者テニスあるある」に例えている訳です。
なので、「インデックス投資が敗者」なのではなく、「インデックス投資では、自分でミスをした者が負けていく」ということを、伝えてくれているのが、この名著です。
「インデックス投資でのミス」って?
では、インデックス投資でのミスって、何でしょう?
一言に尽きます。
「値動きに動揺して、売ってしまう」
詳しく見ていきましょう。
これは、株価が下がったときに、動揺して損切りをする場合だけでなく、株価が上がったときに利益確定してしまうことも含まれます。
インデックス投資は長期ホールドが全てです。
私は初心者ですので、ご多分に漏れず、評価損益-10%の時期に、あやうく全米系のインデックスを売るところでした・・・
そこに、とある賢者のアドバイスでぎりぎり踏みとどまったのです。
そのときのいきさつがこちらです。
↓
「とある賢者」とは、私の奥さんなのですが、彼女の一言で損切りを思いとどまり、耐えることができました。
つまり、「初心者テニスゲーム」であるあるの「自分からミスをする」を回避することができたのです。
感謝。
インデックス投資では、余計なことをしなければ勝者!
さて、奥さんの一言のおかげで、現在は評価損益+16%弱です。
投資総資産 ¥3,171,607
含み益は ¥435,236
です。
投資開始後1年ちょっとにしては、上出来です。
さて、この含み益、どうする?
売れば、1か月の給料手取りを超える収入が入ってきます・・・
正解はもちろん、売らないことです。
インデックス投資の基本は「長期」ですが、その理由は「複利」が効いてくるからです。
「複利」とは増えた利子に、さらに利子がつくということで、年数が経過すればするほど、
後半になって、資産の膨らみ方がグッと増してくるのです。
複利については、この記事も読んでみてください。
↓
「複利」の力を使えば、大きい資産を築くのに、そんなに莫大な資金は必要ないことが分かります。
もちろん、資金は大きければ大きいほど良いですが、数百万円の資金でも、15年以上の時間を掛ければ1千万円~2千万円に膨らませることができるのです。
ありがとう、「複利」!
なので、投資初期の含み益に欲を出して、利益確定の売りを出すことは、インデックス投資としては「ミス」なのです。
それは「複利」の力を自ら断ってしまうからです。
まとめ
さて今回の記事のまとめです。
・名著『敗者のゲーム』は、インデックス投資が敗者であるとは、言っていない。
・「自分からミスをする人」がインデックス投資では負けていく。
・「株価が上がっても下がっても売らずに長期ホールド」が、勝者への道。
これから投資を始めようとしている50代の皆さんも、是非、15年後を見据えたインデックス投資で、資産形成をしてください。
そうすれば、「勝者」になれます!
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